ことのは @ 芽がでてふくらんで

あめなる花をほしと云い、この世の星を花という。

宮沢賢治「ひのきとひなげし」より

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以前ここで書いた言葉は、小学校の先生が卒業アルバムのメッセージに寄せていたものでしたが、青空文庫によれば文章が違っていたので改めて書きます。

天なる

は、てんなるではなくあめなるだったのね。
40年近くてんなると読んでいました... ごめんなさい。

「人望・人徳を生まれた時から身に付けている人はいません。良い本を読んで勉強をし、実践することです。」

小宮一慶

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ネットサーフィンをしていて見つけた言葉。ちょっと刺さったので。
ダイヤモンドオンラインの記事でした。コンサルタントさんらしいです。

記事の主旨は、
「会社の存在目的は、良い商品やサービスを提供して、お客さまに喜んでもらい、社会に貢献することと、働く人を活かし幸せにすることです。
経営者がそれらの目的を実現するための経営を心がけ、かつ社員に良い仕事をすることに専念させていれば、自然に社員が良い仕事をする環境が整い、社員は喜びを感じながら働けるはずです。」
要はすぐにに辞めちゃう人が減るよね、というお話。難しそうだけどね。

良い本を探すのも今の時代は難しいし、それを実践するのも難しい。
でも人生いつでも勉強というのはいつも心に置いておきたいことだよね。

Ninikatu

ニニカトゥ

日本語では、芽吹きという意味。

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Eテレのスペイン語講座でやってた。
バスク地方というスペインの北の方ではバスク語という独立した言語があって、ユニークな発音や綴りだなぁと思って聞いていたら、上の単語が出てきて、発音が不思議で可愛くて。

なんとなくメモってみたのでした。

「愛」という言葉の反対は「憎しみ」ではない。「無関心」なのです。

マザーテレサ

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ニュースのサイトで見た言葉。
社会の影を写す言葉だなぁと思って、久々にココに書いてみることにしました。

無視は、罪なのかもしれません。

「空のこい」

お池のこいよ、なぜはねる。

あの青空を泳いでる、
大きなこいになりたいか。

大きなこいは、今日ばかり、
明日はおろして、しまわれる。

はかないことをのぞむより、
はねて、あがって、ふりかえれ。

おまえの池の水底に、
あれはお空のうろこ雲。

おまえも雲の上をゆく、

空のこいだよ、知らないか。

金子みすゞみすゞこれくしょん「わたしと小鳥とすずと」より

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理想に届かなくて自分を責めたり、自分を嫌いになってしまう人がいます。
理想を望んで羨ましく思うのは、人間の素直な感情です。でも実は自分も考えようによってはそんな理想に近づいているという部分や、人の目標になっていたりする部分もあるかもしれない。
他の人にはない自分の良いところがあるかもしれない。

人知れず陰で頑張っている人は、誰かがちゃんと見ていてくれる気がします。

金子みすゞさんの詩は、わかりやすいような、わかりにくいような、人の感性に訴えるところがあって、でも他の人にはない視点を気づかせてくれるような気がします。

個人的には、
「はかないことをのぞむより、
はねて、あがって、ふりかえれ。」
というところが好き。前向きで。

とみが学校で借りてきた本だけど、面白かったので他のも借りてきて、と頼んでおきました。
とみは詩が好きみたいです。
学校でも、いまごんの頃よりも力を入れていろんな詩を紹介しているような気がします。

(うわー、1年くらい更新がない.... すみませーーーん!)

以前ココで、読んでみたい本として挙げた、「プーさんの鼻」を図書館で借りてくることができました。(他にも「百人一酒」というお酒に関するエッセーも読みました。こちらもお勧め)

なかなか面白い歌がたくさんありましたよ。
子育てものが半分以上ありますが、そうでないものもあります。
目に留まったものを挙げてみますね。
( ) はいまごんの感想です。
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昨日咲いた花とおんなじだけ生きて命ちいさくのびをするなり

(生後1日の命の重みはお花と同じって目から鱗)

吾子(あこ)生(あ)れて三日目の朝病室に読む投稿歌どれもどれもよし

(心がウキウキしていると周りの何もかもがウキウキ明るく見えるって気持ちがわかる)

年末の銀座を行けばもとはみな赤ちゃんだった人たちの群れ

(笑。そうそう、そうなんだよね。そう思うと往来が優しく見えるのです)

私から生まれ私に似ているが私ではない私のむすこ

(子どもを私物化して起こる事件が多い昨今、自分とは違う生き物だと認識することはとっても必要だと思う)

君が来る来ない来る来る買い置きの食材増えてゆく冷蔵庫

(わかる気がする～)

これが最後の晩餐なのに長ネギが嫌いだなんて知らなかったよ

(お子ちゃんのパパのことかなぁ)

おさなごがビールの缶を抱きしめてぷはっと笑うそれは私か

(お酒好きの作者ならではの歌)

おまえにはじいちゃんがいる背を曲げて肩車してくれるその人

(ウチでは肩車の係はいまごんだった.... なぜ??)

外遊び終えたズボンを洗うとき立ちのぼりくる落葉の匂い

(洗濯機の前で感じる秋。わかるわ～)

初対面の新聞記者に聞かれおりあなたは父性をおぎなえるかと

悪気なき言葉にふいに刺されおり痛いと思うようじゃまだまだ

(くやしい気持ち)

いつも通り受話器よこせと騒ぐ子よ落選の報受けいる我に

落ちこんでいるひまもなく子を風呂に入れおりどうってことはなかりき

(悲しいことがあっても日常は過ぎてゆく。主婦が強いのはこういうところがあるからだと思う)

リセットのできぬ命をはぐくめば確かに我は地球を愛す

(他人の命をもてあそぶ犯罪の多さに辟易します)

俵万智『プーさんの鼻』より

「ひとり」

(略)

白い杖をけとばし改札へ向かう人の流れを
動き出した電車の窓から見ていた週末の夜
気にしていたらきりがない辛くなるだけ
それでも振り返る窓に映る私は誰

この世の中でひとり自分だけが間違いに思えて
傷つかない為に傷つける自分がとても嫌いで
道を聞こうとすれば声がかすれる
見上げる夜空は青　海に似ている

肩をぬらして雨は続く
ひとりずつの夜をたたく
どうにもならないことで泣きたくはない
雨は降り続く　そして朝が来る

何をしても誰かが笑ってるようでなぜか不安で
言葉たちはいつかあやふやを愛して背中を向ける
忘れたくないことよりも忘れたいことが増える
見上げる夜空は青　海になりたい

(略)

篠原美也子作詞/作曲/歌アルバム『海になりたい青』より

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ストレートな歌詞ってググッと引き込まれませんか?

小説などの文学は、登場人物の状況とか表情や感情を推し量ったり想像したりしてナンボ、というところがあるけれど (携帯小説は、そういう意味ではストレートすぎて良くないらしい) 歌詞はどちらかというと飾らない、偽善ぽくない、等身大の表現が結構好きです。

毒があるような?
逃げたい、自覚したくない、耳が痛い、そういうことばに惹かれます。

ひとりの夜は、結構淋しい?
大丈夫、慣れてるし、結構好きだし。
人に気ぃ遣わなくていいし....

でも何かしていないと落ち着かない。
何か音がしていないと嫌。

幸か不幸か、人間は誰かしらと関わっていないとほぼ生きていけないものだけど、必ず一人になる時がある。一人の時っていろんなネガティブな考えが自然に浮かぶ。自分の嫌いなところ、良くなかった行動を思い起こしてしまったり、嫌な夢を見たり。
時には朝まで眠れないこともある。

そういう押しつぶされそうな気持ちを歌った歌がこれだなぁと思うのです。
冷たい雨に降られて、凍えそうな孤独。
社会からはみ出たような。置いていかれたような。

そして「朝が来る」ことで、ほっと安心する気持ち。

いい夫婦の日に孤独について考えるのもどうかと思ったけど、結婚してから、あまり孤独を感じなくなっているのに気がつきます。そして免疫がないから、たまに一人の夜になるとそのギャップがあまりに激しくて愕然とします。
家事や子育てから解放されて「羽を伸ばせるー」とか言って楽しい夜を過ごせる人もいるけれど、そういうのってすごい贅沢だなと思います。
信頼できる人が傍にいて、孤独を感じなくなるのってすごく幸せなことなんだよね。

いまごんにとっての、戦争を綴った本は、
ヒロシマの詩、でもはだしのゲンでもビルマの竪琴でもガラスのうさぎでもなく、
一本の童話です。モデルはいるけれど童話です。
小学校 1年生のときの担任がいまごん達に読み聞かせ、6年生のときの 3年生だったいまごんの弟が、学芸会でこのお話を上演しました。地元の話だったので教材として使われたんですね。
最後だけですが引用します。

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かえるはぴょーんとそとへとびだした。のきしたをはねていく。
「まってろ。ぼくがつかまえるから!」
ケンジがのきしたをつたったときだ。村の空に、とつぜんサイレンがうなりわたった。
「くうしゅうけいほうよ! ひなん!」
先生のさけびごえへ、ばくおんがせまってきた。
出口のそばにいた子どもたちは、いっせいにじぞうどうのそばのぼうくうごうへはしった。
本堂の上をせんかいしたせんとう機が、はしったひとかげめがけて、竹やぶをなぎたおしながらつっこんできた。
「ケンちゃん! そこからうごかないで!」
先生のひっしのさけびごえだ。
せんとう機の機銃からうちだされたたまが
地めんをはじき、
やねをうちぬき、
まどがらすをつきやぶる。
バリバリ......
バリリ......
「おにいちゃん! こわーーーい......!」
ケンジのひめいをばくおんと機銃の音がひきちぎった。

ケンジはもう、うごかなかった。おにいちゃんのひざからがくりっとちからがぬけた。

(ちいさな子のいのちまでも、なぜ......!)
おかあさんののどにいかりがつきあげ、むねのうちはかなしみでふるえた。

古世古和子作『ランドセルをしょったじぞうさん』

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ランドセルをしょったお地蔵様が八王子のとあるお寺にあって、実際に戦闘機から撃たれて亡くなった小学生の話が、この童話によって語り継がれているのです。
いまごんが戦争というものを意識したり身近に感じたりしたのはこの本なのです。
ソウルフードではなくてソウルブック ???

多摩に再度越してきて、八王子駅前の書店でこれを見つけてとても懐かしく、衝動的に買ってしまいました。でもって、ぶぶのクラスの読み聞かせの朝勉強の時間にでも少し読んでみるかな.... くらいに思っていたんですけど、先日ある CD を聴いていて、シチュエーションが重なってしまって涙が出そうになったのです。
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嘆きの雨川のように戦火を鎮めてゆく
名も残さず旅立った少年の上に降る

傷だらけの掌に固く閉じた瞼に
嘆きの雨母の唄抱きしめ流す涙

この世界で最後に見た夢は
遥か遠い故郷の青空
長閑(のどか)な午後草原のあの輝き
愛しき日々には優しく呼ぶ声

(後略)

作詞・作曲柳沼由紀枝『嘆きの雨～天上の門～』
(クレヨン社アルバム「宙(sora)」収録)
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なんていうか、子どもに先立たれ、その体を抱き伏して泣いている親の姿のイメージが強く出てしまって、いたたまれない気持ちになりました。

怒りと悲しみと祈りは紙一重。
皆が平和を願う国、子どもが死ななくてもよい国、そういう国になって欲しいなと思います。

「さよならぼくたちのほいくえん」

たくさんのまいにちを　　ここですごしてきたね
なんどわらって　　なんどないて　　なんどかぜをひいて
たくさんのともだちと　　ここであそんできたね
どこではしって　　どこでころんで　　どこでけんかをして
さよなら　　ぼくたちのほいくえん　　ぼくたちのあそんだにわ
さくらのはなびら　　ふるころは　　らんどせるのいちねんせい

たくさんのまいにちを　　ここですごしてきたね
うれしいことも　　かなしいことも　　きっとわすれない
たくさんのともだちと　　ここであそんできたね
みずあそびも　　ゆきだるまも　　ずっとわすれない
さよなら　　ぼくたちのほいくえん　　ぼくたちのあそんだにわ
このつぎ　　あそびにくるときは　　らんどせるのいちねんせい

さよなら　　ぼくたちのほいくえん　　ぼくたちのあそんだにわ
さくらのはなびら　　ふるころは　　らんどせるのいちねんせい

作詞新沢としひこ　作曲島筒英男　

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初めはね、ほいくえん、じゃなくて、ようちえん、となっていた歌詞だったみたいですが、「ほいくえん」に言い換えて歌った園 (保護者かな) があって、じわじわと全国に広がっていって、今では保育園での卒園ソング No,1 と言える程の知名度を持ちます。下手すると幼稚園より保育園での方が断然歌う確率が大きいと思う。

もう、読むだけで涙出ちゃうようなもんです。

それをね、子どもたちが、歌うとなると、もう親はボロボロですよ?

ぶぶの園では、しかも手話ジェスチャー付きさ。うっふっふ。

幼稚園だと 2年とか 3年とかだけど、保育園は 6年間一緒だった友達や先生と別れることになるので、それはそれは涙涙の式となることうけあい。笑

ほいくえんのみんな、今までありがとう!!!!!

ミュージシャンの趙博さんという方は、灰谷さんと親交を持たれていたそうです。
http://fanto.org/diary/diaryboard.cgi (2006年11月23日と 28日の日記参照)
これによると、灰谷さんは親交があった方々に死後感謝の気持ちを綴った葉書を送るよう手配されていたようです。

趙博さんへ宛てた葉書の文面が上記サイトに公開されていました。

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　　学んできたとおりに生涯を終えたい。
　精一杯生き、人を愛し、また多くの人に愛されてきた人生に、
　何一つ悔いはありません。
　　一足お先に
　　感謝を込めて

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灰谷さんへ

なんだかホトケ様のような、人生です。
満ち足りた人生であったのならば、とてもよかったと、思います。
本当は人生と一言では言いきれない、いっぱいいっぱい傷ついて歩いてきたでしょうに、
何一つ悔いはありません
とおっしゃるその背中を、いえ背中を存じている訳ではありませんが、
忘れないで生きていきます。
人を愛することを、感謝を、忘れないで生きていきます。

たくさんの、たくさんの、ことばをありがとうございました。
いつか向こうでお逢いできたらと、願ってやみません。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　いまごん拝

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